MENU
               

Diary 写メ日記の詳細

第七話:進撃の成田
羽田千冬 2025.09.23
第七話:進撃の成田

羽田千冬との熱い攻防を耐え抜き、


私は次の階層へと足を踏み入れた。

そこには、奇妙な空間が広がっていた。


なぜか巨大な壁が立ちはだかっている。

「室内なのに…なんの壁…?」

理解不能な状況に戸惑っていると、


その壁の向こうから、何かが覗き込んでいるのが見えた。

「きゃああぁああ!」

思わず悲鳴を上げて、私はその場にへたり込んだ。

「あぁ、ごめんね!びっくりさせちゃったね…」

壁の向こうから、心配そうな声が聞こえる。


壁の向こう側から現れたのは、


身長180cmを超えるメンズ。

「だ、大丈夫…。あなたがこの階層のメンズなの?」

私は差し出された大きな手を取り、


なんとか立ち上がった。

「そうだよ~、


この階層担当の成田千晴です。


さっきはごめんね、俺もちょっと、あの…えっと…」

彼は、どこか間の抜けた様子で言葉を濁した。


しかし、すぐに持ち前の厚かましさを発揮する。

「ま、いっか!


じゃあ、時間もったいないし…


特別な時間始めようか!」

彼は有無を言わさぬ勢いで、私をソファへと促す。


圧倒されるペースに、私は言いなりになるしかなかった。

そこからの特別な時間30分。

彼は最初、びっくりするほどの威圧感だったのに、


いざ話し始めると、物腰柔らかくふわふわした雰囲気をまとう。


まるで大きなぬいぐるみが喋っているような、そんな印象だった。

私は特別な時間の時点で、


早くもギャップにやられそうになっていた。

30分が経過すると、目の前にいつもの文字が浮かび上がる。

『コウリャクハジメマスカ?』


『YES』『NO』

少し悩んだ私だったが、


羽田との攻防を思い出し、いきなり強気になる。

「先は長い…こんなところでへばってられない!」

心の中でそう呟くと、


私は成田千晴をまっすぐ見据え、宣言した。

「一人残らず…駆逐してやる…!」

そして、勢いよく『YES』を選択した。

しかし、なぜか彼は、


私を放っておいて、立ち去ろうとする。

「今から能力使わなきゃだから、ちょっとパンツ履き替えてくる」

彼の言葉に、私は理解が追いつかない。

「…??」

Commentコメント

LEAVE

18歳未満の方

当サイトにはアダルトコンテンツが含まれております。
18歳未満の方のご入場は固くお断りしていますので
LEAVEから退場して下さい。

Web予約はこちら