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Diary 写メ日記の詳細

第九話:トイ・ミドーリー
羽田千冬 2025.09.26
第九話:トイ・ミドーリー

成田千晴の攻略を終え、


私は次の階層へと足を踏み入れた。

『ガシャ…』

私の足に何か当たる。

「ツミキ…?」

目の前に現れたのは、


まるで子供部屋のような空間。


つみきが積み上げられ、


壁には絵が描かれている。

「何…ここ…?」

そう呟いた瞬間、背後から声が聞こえた。

「俺のパンツにゃマラマラヘビ」

振り返ると、


身長170cmを超えるナニカ。

カウボーイのハット


そして、股間の『封印』がとても気になる。

「…えっと…」

「俺のパンツにゃマラマラヘビ」

「あの…ここは…」

「俺のパンツにゃマラマラヘビ」

全く会話にならない。


これはメンズなのか…?


ただのギミックかもしれない…


私はそう思っていた。

「無視していいのかな…」

「……」

「ちなみに、特別な時間は始まってるからね」

「喋った!!?!」

ただのおもちゃ…


ギミックと思っていたものは


ちゃんとメンズだったのだ。

「…俺のパンツにゃマラマラヘビ」

彼はずっと同じ言葉を繰り返している。


私はそのシュールな光景に


思わず笑いがこみ上げてきた。

「全然、怖くない…」

そう思った瞬間、


私の頭の中で余裕が生まれる。

「特別な時間でこれなら攻略も余裕だよね」

30分が経ち、


目の前にいつもの文字が現れた。

『コウリャクハジメマスカ?』

私は迷わず『YES』を選択した。

彼はにっこり笑うと、


私の手を取り、そっと耳元で囁いた。

「じゃあ、封印解いてくれる?」

私は言われるがままに封印を解いた。


その瞬間、彼の姿がガラリと変わる。

「ありがとう、大好きだよ♡」

Commentコメント

匿名希望
封印はどうやって解いたのか気になります笑

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