Diary 写メ日記の詳細

「『捻じ曲がった愛』
受け取ってくれますか?」
三宅優人の声は
優しく、そして甘く響いた。
豪華なベッドと、無数の鎖が私を囲む。
その部屋の真ん中に彼が立っていた。
「日本語、喋れたんだ…」
「特別な時間の時は、
作者の都合で
インパクト強く
描かれているんだよ♡」
優人がそう言うと、
私は思わずクスッと笑ってしまった。
この世界は、
誰かの手によって作られたもの。
そんな「大人の事情」を、
彼はあっさりと口にしたのだ。
「あ、今やっと笑ったね!」
優人がにっこりと私に微笑みかける。
「だって、なんか可笑しくて…」
私がそう答えると、
優人は嬉しそうに私の手を取り、
流れるようにベッドへと誘導した。
「笑ってくれて嬉しい♡」
私は、その時点で悟る。
この人は今までのメンズとは何か違う。
「ねぇ、能力は何?」
私がそう聞くと、
彼は私の問いに優しく答える。
「『捻じ曲がった愛』だよ♡」
彼は、
私の顔をじっと見つめ、続ける。
「イマちゃんの違和感は
当然の反応だよ♡
俺の愛情は、
ボスに制限かけられるレベルで
強すぎるからね♡」
彼の言葉に背筋がゾッとした。
そして、
彼はゆっくりと私に近づいてくる。
「じゃあ、始めようか…♡」
彼は、私にピタリとくっつくと、
私の唇を指でなぞる。
「可愛いな…チューしたい」
そう言って、
彼はそのまま、私の唇にキスをした。
彼のキスにうっとりとしてしまう。
そのまま、目の前が暗くなっていき、
身体が脱力していく感覚に襲われた。
(きっとこれは…キスのせい…)
私の意識は途切れた。
次に目を覚ますと、
そこは歌舞伎町一番街の門の前だった。
「…キスのせいじゃなかったのね…」
『ザンキ:ノコリ2カイ』
そんな表示に
今回も気づかないまま…。