MENU
               

Diary 写メ日記の詳細

第十六話:お色気乱舞
羽田千冬 2025.10.04
第十六話:お色気乱舞

「『捻じ曲がった愛』


受け取ってくれますか?」

三宅優人の声は


優しく、そして甘く響いた。

豪華なベッドと、無数の鎖が私を囲む。


その部屋の真ん中に彼が立っていた。

「日本語、喋れたんだ…」

「特別な時間の時は、


作者の都合で


インパクト強く


描かれているんだよ♡」

優人がそう言うと、


私は思わずクスッと笑ってしまった。

この世界は、


誰かの手によって作られたもの。


そんな「大人の事情」を、


彼はあっさりと口にしたのだ。

「あ、今やっと笑ったね!」

優人がにっこりと私に微笑みかける。

「だって、なんか可笑しくて…」

私がそう答えると、


優人は嬉しそうに私の手を取り、


流れるようにベッドへと誘導した。

「笑ってくれて嬉しい♡」

私は、その時点で悟る。


この人は今までのメンズとは何か違う。

「ねぇ、能力は何?」

私がそう聞くと、


彼は私の問いに優しく答える。

「『捻じ曲がった愛』だよ♡」

彼は、


私の顔をじっと見つめ、続ける。

「イマちゃんの違和感は


当然の反応だよ♡


俺の愛情は、


ボスに制限かけられるレベルで


強すぎるからね♡」

彼の言葉に背筋がゾッとした。

そして、


彼はゆっくりと私に近づいてくる。

「じゃあ、始めようか…♡」

彼は、私にピタリとくっつくと、


私の唇を指でなぞる。

「可愛いな…チューしたい」

そう言って、


彼はそのまま、私の唇にキスをした。

彼のキスにうっとりとしてしまう。


そのまま、目の前が暗くなっていき、


身体が脱力していく感覚に襲われた。

(きっとこれは…キスのせい…)

私の意識は途切れた。

次に目を覚ますと、


そこは歌舞伎町一番街の門の前だった。

「…キスのせいじゃなかったのね…」

『ザンキ:ノコリ2カイ』

そんな表示に


今回も気づかないまま…。

Commentコメント

LEAVE

18歳未満の方

当サイトにはアダルトコンテンツが含まれております。
18歳未満の方のご入場は固くお断りしていますので
LEAVEから退場して下さい。

Web予約はこちら