Diary 写メ日記の詳細
第十九話:禁域
羽田千冬
2025.10.07

「禁域ってどんな場所なの?」
私は、三宅優人にそう尋ねた。
すると、彼は私に近づき、耳元で囁く。
「ボスの右腕、左腕、
そして、お○ん○んを務める
3人がいる、黄金の場所。
それが禁域だよ」
彼の言葉に、私は息をのんだ。
「禁域…金域?
ってかお○ん○ん!?」
まさかの下ネタに、
私は顔が真っ赤になる。
「そりゃ、
メンズのど真ん中に
宿ってる魂だからね…」
優人は、
いたずらっぽく微笑み、続ける。
「とにかく!
禁域はヤバい場所なんだよ」
「そうなんだ…」
彼の言葉に、私は不安を覚えてしまう。
「教えてくれてありがとう」
私がそう言うと、
優人はにっこり笑って
手を振ってくれた。
その姿は、
先ほどのセクシーな姿からは
想像もつかないほど可愛らしかった。
私は、再び階段を上り始める。
途中の階段には、
金塊がゴロゴロと転がっている。
「金…本物だ。
そろそろ近いかも…」
息を呑みながら、
私はあからさまに
次のメンズがいるであろう
黄金の扉の前についた。
「眩しい…」
黄金の輝きにたじろぎながら、
私はおそるおそる
取っ手に手をかける。
扉を開けると、
そこから、少し抜けた声が聞こえてきた。
「ぽよ?」
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