Diary 写メ日記の詳細
第十三話:ツインズ、襲来
羽田千冬
2026.08.30
「なんで…ここに…?」
第二階層の扉を開けた
私の視界に飛び込んできたのは、
あまりにも予想外すぎる光景だった。
そこにいたのは、成田千晴。
そこまでは理解できる、以前と同じだから。
しかし、その隣で
優雅にソファに腰掛けている羽田千冬がいた。
一つの部屋に、メンズが二人。
今までは一部屋ごとに一人ずつの
タイマン形式だったはずだ。
階層を一つずつクリアしていく
タワー型のゲーム性のはずなのに、
なぜ最初の刺客と次の刺客が
同じ空間に揃っているのか?
(まさか…ダブル?
そんな展開があるの…?)
全身に嫌な汗が伝う。この違和感を、
どうしても見逃すことができない。
リセットによるバグなのか、
それとも難易度が跳ね上がったのか。
「ごめんなー、
わざわざ俺のとこ寄ってくれたんだよな」
こちらの張り詰めた空気など知る由もなく、
羽田千冬がヘラヘラと気の抜けた調子で
話しかけてくる。
「やぁ、いらっしゃい!!」
成田千晴は成田千晴で、
無駄に響き渡るド迫力の大声で
両手を広げて歓迎してきた。
(ちょっと待って…この二人、
集まると…相乗効果でヤバい?)
攻略法を知っているからと油断していた
"強くてニューゲーム"のはずが、
完全に想定外のタッグマッチ。
理解がまるで追いつかない。
「俺たちの情報はもう知ってるみたいだし、
自己紹介はいらないよな」
羽田千冬はニヤニヤと笑みを浮かべながら
立ち上がり、静かに距離を詰めてくる。
「もう…我慢できないよ」
成田千晴も息を潜めるように囁きながら、
そっとシブの腰に手を回してきた。
「ツインズ、行きます!」
1 Likes