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Diary 写メ日記の詳細

第十一話:REVENGE
羽田千冬 2025.09.28
第十一話:REVENGE

歌舞伎町一番街の門の前で、


私はへたり込んでいた。

デレてしまい、強制リセット。


せっかく二人のメンズを攻略したのに、


また最初からやり直さなければいけない。

「また、あそこに行かなきゃいけないのか…」

私は自分に問いかけた。


この世界から出たくないのか?と。

羽田千冬の執事スタイル、


成田千晴の真摯な努力、


櫻井翠の圧倒的な彼氏感。

どれも現実世界で私には無かったことの連鎖だった。


ここでの経験は、現実世界で活かせるかもしれない。

やっぱり、私は現実に戻りたい。

私は、再び立ち上がった。


今度こそ、絶対にデレない。

決意を固め、


再び歌舞伎町タワーへ向かう。

最初のメンズは、羽田千冬。

「やっぴー!可愛子ちゃん!」

いつもの陽気な声が聞こえる。

「体育会系」も「執事Style」も、一度経験済みだ。


彼の能力は非日常に過ぎないと分かっている。


初見の時ほどの恐怖心はなく、


落ち着いて対応することができた。

「…今回も僕の負けかよ!?」

彼はそう言って、あっさりと私を次の階層へ送り出した。

第二戦、成田千晴。

「お、イマちゃん!また会ったね!」

彼は、私の顔を見るなり、嬉しそうに駆け寄ってきた。

少々苦戦した。


彼の「大きすぎる身体」にはもう慣れた。


だが、「真摯な学び」が厄介だ。

私の好みを正確に把握し、


私が喜ぶことを的確にやってくる。

「…もう少しでデレちゃうところだった」

危ない。


まだ2回目で良かった。


3回、4回と進んでいった時が怖い。

そして、第三戦、櫻井翠。

子供部屋のような空間に入ると、


聞き慣れた声が聞こえてきた。

「俺のパンツにゃマラマラヘビ〜」

もう聞き飽きたセリフだ。


私は、彼の股間部の封印を解いた。


すると、空間は一変し、コスモス畑が広がった。

私は、ミドリを見据え、にっこり笑った。

「さぁ…ここからがREVENGEの時間よ」

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